いまやANAハワイの代名詞ともいえる空飛ぶウミガメ「フライングホヌ」プレミアムエコノミークラスの搭乗レビューをお届けします。
2023年8月、ほぼ完全復活を果たした成田~ホノルル路線のメイン機材「フライングホヌ」。
今回は帰りの飛行機でフライングホヌのプレミアムエコノミーに搭乗してきましたので機内の様子をお届けします。
※フライングホヌ”エコノミークラス”の機内の様子はこちらの記事でたっぷりとご紹介しています。座席で迷っている方は是非参考になさってください↓
※フライングホヌと言えば、ホノルル空港のANAラウンジから直接機内に搭乗できる事で有名ですね。今回はそんなANAスイートラウンジ・ホノルル空港に初潜入してきましたのでラウンジの様子をたっぷりご紹介しています↓
※2023年ハワイ旅行の往路ではANAハワイでは大変珍しい”ビジネスクラスTHE Room”に初めて搭乗しました。フライングホヌ以外にビジネスクラスにペアシートを擁するTHE Roomの体験レビューをお楽しみいただけます↓
それでは「フライングホヌ・プレミアムエコノミークラスの機内の様子」をたっぷりとお楽しみください。
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Contents
ANAフライングホヌのご紹介
とても有名なのでご存じの方が多いとは思いますが、初めての方もご覧いただける様、簡単にANA「フライングホヌ」についてご紹介していきます。
FLYING HONUの歴史
フライングホヌの歴史はまだ浅く、最初のフライトは2019年5月末。
それまでハワイと言えば「JALで行くハワイ」が圧倒的な知名度とシェアを占めていた中、2019年ANAの超大型プロジェクト「ANAハワイ」がスタート!
目玉ともいえる制作のひとつとして導入されたのが今回ご紹介する「FLYING HONU」です。
ANAハワイの主なプロジェクトをいくつかピックアップしてみます。
- 日本初の大型2階建て飛行機エアバスを採用し、ハワイ路線限定機内食や路線初のファーストクラス搭載、カウチシートの導入など飛行機だけでも話題がつきません。
- ホノルル空港にはANA初のANA海外空港ラウンジ&スイートラウンジを開設。
- ワイキキではANA利用者向けにワイキキ⇔アラモアナ間にANAハワイのマスコットである「ホヌ」をデザインした可愛らしいトロリーバスを運行。
- 更にワイキキの中心にANAトラベラーズ利用者向けの専用ラウンジを開設(2023年現在はAMC会員も利用可)
そんな大型プロジェクトもパンデミックの影響を乗り越え、2023年春からいよいよ本格再始動となり現在に至ります。
ハワイ路線限定
フライングホヌは成田空港⇔ダニエル・K・イノウエ空港(ホノルル空港)の路線限定で飛んでいる飛行機。
細かい事情は分かりませんが、飛行機のサイズの問題からも成田~ホノルル間の往復以外の話しは今の所耳に入ってきません。
フライングホヌの種類
フライングホヌの由来はハワイのウミガメ。
ハワイにおいてウミガメは「幸運を運ぶ神のつかい」「ウミガメと出会えたら幸運が訪れる」など神格化された存在です。
ANAでは「ハワイを行き来するお客様に幸運が訪れる様に」と言う気持ちを込めて、FLYING HONUの機体にはウミガメをモチーフにした特別塗装機を用意しました。
フライングホヌの特別塗装機は全部で3種類
ひとつずつ見ていきましょう。
こちらが1号機↑
ハワイの空をイメージしたカラーリングで名前は「ラニ」。
そしてブルーはANAのコーポレートカラーでもありますので1号機にふさわしいカラーリングですね。
「ラニ」はハワイの言葉で空、天、天国などの意味を持ちます。
目がパッチリしているのが特徴。
続いて2号機↑
ハワイの海をイメージしたエメラルドグリーンの塗装でにっこりと微笑んでいる表情が特徴、名前は「カイ」。
「カイ」はハワイの言葉で海を表す言葉。
そしてオレンジ色の3号機
ハワイのサンセットをイメージしたカラーリングが特徴で、こちらは2023年10月20日から運航開始が発表されています。
名前は「ラー」。
ハワイの言葉で太陽の意味を持つ言葉。
すでに成田空港ではお見かけしていますので楽しみですね!
大型2階建てのエアバスA380の特徴
フライングホヌの最大の特徴が日本初の大型2階建てのマンモス機体である事です。
機内に階段がついているんです!!
ここでまずはこの階段の上がどうなっているのか?
シートマップを見ていきましょう。
ファーストクラス8席/ビジネスクラス56席/プレミアムエコノミー73席
2階席は全て特別シートになります。
- 特徴その①:ハワイ路線で初めてのファーストクラスを導入しました。
- 特徴その②:プレミアムエコノミー席が多い
- 特徴その③:ビジネスクラスには初のペアシートを導入
2階席だけでも話題性満載です。
これまでの飛行機と比べて大きく変わった注目ポイントは2つ!
ビジネスクラスのペアシートは観光客や親子連れが多いハワイ路線ならでは。
これまでのビジネスクラスだと飛行機の上でお連れの方とコミュニケーションがとりずらい・・・と言う課題を見事にクリア!
親子、カップル、ご夫婦、友人同士など大好評で、いまやANAの中でも特に予約がとりずらいスペシャルなシートです。↓↓
続いて2つ目がプレミアムエコノミークラスの座席が多い事。
この点は次の項目でもう少し詳しくご紹介します。
続いては1階席のシートマップをご覧ください。
1階席は超巨大機材ならではの全席エコノミークラスでなんと520席をご用意!!
そして話題になっているのが後方に用意された「カウチシート」
国内初のカウチシートの導入!
ご覧の様に席をつなげて
カウチシート専用の寝具セットも用意して、旅慣れないお子様を寝かせたり、長旅を横になって楽しむ事ができるそうです(私もまだ未経験です)
もちろんハワイ旅行と言えば現地でたくさん楽しいことが待っていますが、ハワイにたどり着くまでの移動中まで楽しみが盛り沢山ですね!
飛行機の主な特徴はこの辺で。
これだけでもかなり話題に事欠きませんね
フライングホヌのプレミアムエコノミーについて
続いて、上の項で少し触れましたがフライングホヌのプレミアムエコノミークラスについてちょっと触れておきます。
最大のポイントは、通常中々予約がとりづらいプレミアムエコノミークラスの座席数が大幅に増席されている点です。
上の図は先ほど見たフライングホヌの2階席のシートマップですが、ここで下の図をご覧ください↓
こちらは2階建てフライングホヌ以外の一般的な1階建て飛行機のシートマップです↑
ご覧の様にプレミアムエコノミーは中央に14席しかありません。
プレミアムエコノミ-のメリットと言えば
- 機内食はエコノミークラスとは別でプレエコ専用機内食が出てくる(路線による)
- シートの間隔も比較的余裕があるのでとても乗り心地が良い。
- ANAラウンジが利用できる。
- それでいて比較的リーズナブルに利用できる価格設定。
- 基本2-3-2の配列なのでお二人旅行の際に窓側2列席はとても人気
こんなにメリットがあっても、これまでの飛行機では席数が少ないので中々予約がとりずらかったりしました。
ましてや家族4人旅行でこの座席数では4人でプレエコ予約(しかも席は隣同士)など到底無理に近い状況でした。
そんな悩みも全部解決!
フライングホヌではなんと73席もプレエコが用意されていますので「ハワイ旅行で家族4人、5人でちょっと贅沢してみたい!」「もちろん家族旅行なので席は隣同士がいい」そんな方にとてもおすすめなんです。
以上、だいぶ長くなりましたが、これでもかなり簡単にポイントをまとめました。
もっと詳しくフライングホヌについて知りたい方はANAの公式サイトをご覧ください。
それではここからは実際に私が体験したフライトレビューをお届けしていきますのでお楽しみください。
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ANAフライングホヌ・プレミアムエコノミー搭乗記2023年8月
それでは当日の搭乗から座席の様子、機内食やサービス、アメニティーなど一気にご紹介していきます。
今回はハワイからの帰り便、ホノルル空港発→成田空港行きです。
ANAラウンジからの搭乗
ANAではプレミアムエコノミークラスを利用の方は、ANAの空港ラウンジを利用することができます!
そしてハワイのホノルル空港には世界で唯一「日本以外の空港にあるANAラウンジ」があるんです。
※2022年7月に訪れた際にANAラウンジ内の様子はこちらの記事で詳しくご紹介していますので参考になさってください↓
そしてプレミアムエコノミーの2階席への搭乗には、ANAラウンジから直接2階席に乗り込む事が出来るんです!
これは画期的ですよね!
ご覧の様にラウンジの下の階にはメインの搭乗口がありますので、もちろんこちらから搭乗してもいいんです。
それでは搭乗します。
フライングホヌ|プレミアムエコノミー座席の様子
まずは機内の様子をご覧ください。
ANAラウンジから搭乗すると、ホヌの2階席の出入口から直接搭乗します。
場所はちょうどファーストクラスとビジネスクラスの間。
ファーストの様子はカーテンが敷かれていて見ることはできず、そのまま右手側ビジネスの島を通過してプレエコへ
ここから後ろがプレミアムエコノミーです。
2-3-2の配列
大きな特徴としては、窓側が2列と言う事で、全体的にスペースに余裕があり、窓側席のサイドにはけっこう大き目なポケットがついています。
ポケットを使わないとしてもこんな感じ
ちょっとした台になる大きさなので肘を置いたり、物を上に置いたりとけっこう重宝しました。
尚、プレエコ最前列をご利用の方はこちらの画像を参考にしてください↓
こちらは進行方向に向かって左側の最前列↑
こちらは進行方向向かって右側の最前列↑
どちらも壁際席のひじの部分のボックスがありません。
あと座ったままで外を見れる窓もありません。
どちらも構造上仕方ない事ですので、もしプレエコをご予約の際に席予約を事前にする方は、この点をご注意の上で指定すると良いかと思います。
個人的な感想としては、プレエコの最前列はあまりおすすめではありませんでした。
エコノミークラスは最前列を最もおススメしていますが、プレエコの場合は座席間も程々に広くてゆったりしているので最前列以外をお勧めします。
更に最もおすすめは最後列の窓側。
ご夫婦、カップルの方々には特におすすめで快適な乗り心地でした。
たまたまだとは思いますが、私のサイドポケットに物を入れようと中をのぞいたところ、ちょっとびっくりするくらい黒くホコリが重なり合って汚れていました。
皆様もご利用の際には念の為、中の汚れをチェックした方がよさそうです。
ただ、こびりつくような汚れではないと思うのでおしぼりをもらうなり、自前のウェッティーを利用するなりで拭けば問題は解決すると思います。
続いてはシート周りを見ていきましょう
ご覧の様に足元のスペースはしっかりと広くていいですね。
ヘッドレストは6方向に動きます、
読書灯も座ったまま操作でき利便性が高いです。
座席の前方にもご覧の様にドリンクホルダーがついています。
これ結構便利でした。
但しこちらは離着陸時は物を入れてはいけないそうです。
更にそのわきにはフットレスト。
これはエコノミークラスにもついてましたね。
プレエコにはこちらのレッグレストがついています。
シートのリクライニングとレッグレストはこちらのボタンで操作します。
その脇にはリモコン
2席並びの中央にはこちら
ここにもスマホが置ける薄いポケットがついてます。
更にその下には充電の差し込みもあります。
自分の前のモニターを撮影していませんでした(汗)
15.6インチのクラス世界最大のタッチパネル式モニター
肘置きの所に収納されているテーブルはとても大きく、可動域が広く、テーブルをだしたままでも横の人が通路に出やすくなっています。
収納も多いし、座席間隔にもゆとりがあるのでかなり機能性の高いシートでした。
リクライニングは思ったほど深くは倒れないので、逆に後ろの人が困るほどの圧迫感を感じることなく利用できるのでは無いのかな?と言う意味で良いのではないかなと感じました。
アメニティー
ここからは全座席に用意されているアメニティーと機内サービス品を見ていきましょう。
まずはお馴染みANAのヘッドホンです。
続いてスリッパ!
あと画像を忘れてしまいましたが、ANAではお馴染みのブルーのブランケット
あとはフライングホヌオリジナルのエコバッグとトラベルセットです。
自宅に帰って広げてみました。
画像が暗くてホヌが黒っぽくなっちゃいました(汗)
裏面はサンセットカラーのお花柄。
このバッグ、案外使い道あり!
海に行くときやプールに行く時、またちょっとしたお水とかの買い出しに行く時にも重宝します。(ABCストア―にちょっと買い出しに行くときとか使えそうですね)
後は中にこちらも入っていました。
現物の画像を撮るのを忘れました。
それと紙ナプキン。
これも実はハワイに行く時には必需品とも言えるありがたいアイテム。
ハワイではプレートランチを初め、ふりふりチキンやガーリックシュリンプ他、結構手を拭きたくなる場面が多数訪れます。
ただ帰りの便でいただくと・・・次回どこか海外に行く時に利用させていただきます。
また、機内サービスとしてフライトの前にCAさんがいかがですか?と配って回ってくれます。
歯磨きセット、アイマスク、耳栓
だいたいこんな感じですかね〜。
簡単なものではありますが、飛行機に乗るだけで記念品がもらえるのは嬉しいですね!
以上が機内サービス&プレエコのアメニティーご紹介でした。
ANAフライングホヌ・プレミアムエコノミー|ホノルル⇒東京便の機内食
続いてはお楽しみ機内食のご紹介です。
プレミアムエコノミーは専用の機内食が用意されているとの事で楽しみにしていました。
まずは和食!
画像の色が悪すぎてすみません。
もう少し食欲をそそる色でした!!
お魚の西京焼きにホクホク俵ご飯。
生ハムのお皿は和洋共通。
それにカットフルーツ。
食器で提供されて来たのには驚きました。
続いて洋食です。
こちらはガーリックシュリンプと炭火焼きチキンプレート!
和食とは打って変わってかなりボリューム感のあるプレートです。
エコノミークラスの機内食も好きですが、プレエコ機内食はワンランクグレードアップした内容でした!!
海老にチキンに生ハムにとハワイの名残を惜しむかの様に最後のハワイアンテイストのお食事でした。
そしてやっぱりこちらで締めですね!笑
今回の旅行はハーゲンダッツをたくさん食べました!!
そして2回目のお食事は軽食。
着陸の1時間半前くらいでしたでしょうか??
こちらは多分エコノミークラスと同じではないでしょうか?
私の大好きなツナを挟んだサンドイッチです!
これひんやりしているのにパンはしっとりしていて何個でも食べたくなります。
後はヨーグルトとクッキー!
そういえばプレエコでもカフェインレスのデカフェコーヒーを入れてくださいました!
ご馳走様でした。
フライングホヌ(ホノルル発便)プレミアムエコノミーの機内食はいかがでしたか?
個人的にとても満足のいく機内食でした。
ANAフライングホヌ|プレミアムエコノミーの感想
これまでフライングホヌには数回乗ってきましたがプレミアムエコノミーは初めてでした。
席が広く収納がたくさんあることが個人的にお気に入りポイントでした。
リクライニングも結構快適に倒せましたし、シートの乗り心地、座り心地という点では、7時間前後のフライトでもだいぶ快適に過ごせました。
機内食も満足でエコノミーよりもグレードアップしてるな!と感じ取れるほどでした。
まさにその名の通りプレミアムなエコノミークラスでした。
また機会があれば乗ってみたいですね。
「ANAフライングホヌ・プレミアムエコノミー搭乗記2023」まとめ
最後までご覧いただきましてありがとうございます。
初めての2階席、初めてのプレミアムエコノミーと言うことで、これまでとはちょっと違った刺激のあるハワイ旅行となりました。
ハワイまでのフライトをただの「移動手段」ではなく、可愛らしいホヌの限定塗装をしたり、ハワイ路線限定の機内食を用意したり、様々なシートを楽しめたり、ハワイの虹を機内に再現してみたり、、、などなど、飛行機に乗った瞬間からハワイ旅行が始まり、日本に到着して飛行機を降りるまでハワイ気分を味わえるような様々な工夫やサービス、演出がより一層ハワイ旅行を楽しくしてくれますね。
今度はフライングホヌのビジネスクラスやファーストクラスに乗ってみたいですね!
それでは皆様、楽しいご旅行を!
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